ベンゾイン

お菓子で使うバニラのような、甘い濃厚な香りがするベンゾインは、別名を「安息香」と言います。名の通りで、呼吸を楽にすることで知られています。日本ではお香の材料として使用されることが多いです。

古代では、フランキンセンス(乳香)やミルラ(没薬)と共に、宗教的な儀式の薫香として使われていました。また、悪霊を追い払う香りとしても使われていたそうです。

データ

学術名Styrax benzoin / Styrax tonkinensis
科名エゴノキ科
主となる産地ラオス、タイ、インドネシア
抽出部位樹脂
抽出方法揮発性有機溶剤抽出法(アブソリュート)
BF1~2
ノートベース

ベンゾインの香り成分

アルデヒド類バニリン(微量)
エステル類

安息香酸エステル10~35%、
桂皮酸エステル20~80%

産地や種類によって、精油の芳香成分の種類や含有量が変わってきます。

ベンゾインの効果・効能

心への主な効果

緊張・ストレス・イライラなどに有効的。鎮静作用により、緊張や不安、孤独感、喪失感などを和らぎ、心を落ち着かせる効果があります。

身体への主な効果

鎮静作用があり、血圧を下げる働きがあります。また、去痰、抗炎症作用があり、呼吸器の不調を和らげます。また、蒸気を吸収すると、過剰な粘液や痰を排出しやすくなり、喉の痛みを和らげます。

肌(皮膚)への主な効果

癒痕形成作用があるので、傷ついた肌や乾燥肌、老化肌、あかぎれやしもやけ、ひび割れなど、乾燥による傷を和らぐ効果があります。

注意事項

妊娠初期の使用は避ける。香りが強いので少量の使用にしてください。

この記事を書いた人

英国RQA認定アロマセラピスト 森安 規恵

私は1999年に渡英しアロマセラピーに出会い、勉強すればするほど、素晴らしいツールだと気づきました。
しかし、日本ではまだまだ使いこなせていないのが現状!
このページを通して少しでもアロマセラピーを家庭で実践できるようになっていただけたらと思い、ホームページを作りました。
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