南国を思わせる優雅で甘く魅力的な香りが特徴のイランイランは、香水の原料としても多く使用される香です。また、夫婦のベッドサイドに置き、官能的な高揚感を繰り出す効果をたのしむ場合にも用いられるとしてインドネシアでは古くから使用されています。
データ
学術名 | Cananga odorata |
科名 | バンレイシ科 |
主となる産地 | マダガスカル、フィリピン、コモロ諸島 |
抽出部位 | 花 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
BF | 2 |
ノート | ミドル |
イランイランの香り成分
セスキテルペン炭化水素類 | ゲルマクレンD(15~20%) β-カリオフィレン(15~22%) |
アルコール類 | リナロール(5~10%) |
主要成分には鎮静作用があり、これらが全成分の半分近くを占めます。ですので香りをかぐと精神的に落ち着きます。
イランイランの効果・効能
心への主な効果
怒りや不安、パニックになった時などに心を落ち着かせてくれます。高ぶった神経を鎮静し、冷静さを取り戻すのに有効的です。
身体への主な効果
ホルモン分泌の乱れたときに関わるあらゆる症状に有効的。ホルモンバランスの調整や更年期障害、婦人科系の緩和ケアなどに役立ちます。その他、血圧上昇を緩和するので高血圧にも有効的に役立てられます。不眠でお悩みの方には、神経を鎮静することから眠りを誘う作用も期待できます。
肌への主な効果
オールスキンタイプに使える万能オイルとして使われるほか、皮脂バランスを調整しお肌のケアに有効的です。乾燥肌の方は皮脂分泌を促し、脂性肌の方には、皮脂分泌を抑制する作用があります。
注意事項
皮膚アレルギーや敏感肌の方には刺激が強すぎるのでご使用はお避け下さい。継続的に嗅ぎ続けると頭痛や吐き気を催すこともありますので注意ください。